第1回講座 セットバック(道路後退)

第1回はセットバック(道路後退)のお話です

不動産の広告などで目にすることが多いと思います

セットバックとは道路後退とも言い、要するに「最終的に道路は4mの幅員を確保しなければならない」ということです

火事などの消化活動や救急車の通行などを障害なく行なうには道路の幅員が4mあったほうが望ましいからという理由です

確かにそういった目的を達成することは重要です

しかし道路が広がるということは逆に言えば自分の敷地が狭くなるということになります

今回はセットバックの仕組みをお勉強します

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セットバック

敷地が接する道路が幅員4m未満の場合左図のような方式で敷地を道路に提供しなければなりません

4m未満の道路の場合、元道の中心線から2m後退したところが敷地として建築が出来ます(建築基準法)

当然後退した部分(図の斜線部分)には建築物や塀、車の駐車など道路としての機能を失わせるようなことは出来ません

図の道路の幅員が2mの場合中心線から2mの後退ですから(幅員)2m÷2−2=−1mで敷地を1m提供しなければなりません


もしこの敷地が間口10m×奥行き10mで面積100u(30.25坪)あり価格が3000万円とすると

元の面積で割れば3000万円÷30.25坪=約991,735円になります


しかしセットバックの部分は建築できない土地で道路利用するため個人の自由になる土地ではありません

我々不動産業者は査定の場合、セットバック部分の土地は計算に入れません

このケースではセットバック部分1m×間口10m=10u(3.025坪)は計算に入れません

よってこの土地の坪単価を算出するための面積は90u(27.22坪)で計算することになります

つまり3000万円÷27.22坪=坪単価110.21万円となります


この土地の周辺単価が105万円なら坪単価5万円高い計算になります

セットバック前の広い面積で坪単価を説明する営業マンがいますのでご注意してください



セットバック

さてもう少し例をあげましょう例えば今の道路が3mの場合どうでしょう?

3m÷2−2m=−0.5m

正解かも知れませんし不正解かも知れません

混乱しますよね

2通りのケースがあります

図で解説しますね

ポイントは例題文の「今の道路」です

今の道路は両側セットバックしていないか、相手側(敷地の向かい側)はセットバックした後なのかによってかわります

図のAが3mの場合、元の道路が2mで相手(敷地の向かい側)が1mセットバックしていますから

敷地側だけで1m下がらなければなりません

もし図のBが3mの場合、敷地側は既に後退済ですからこれ以上下がる必要がありません

ただし表示されている土地の面積に斜線部分が入っているか別なのかは確認する必用があります

別の場合は斜線部分の所有者が誰になっているかも要確認です

入っている場合は正味の面積で坪単価を計算してくださいね

元の道路が3mの場合は例題のようにお互い0.5m下がることになります

最終的には安易に計算せずあくまで元の道路が何mなのかということを確認することが重要です

ちなみにこのセットバック部分を買い取ってくれる市役所が中にはあります(とても安いですが・・・)

道が狭いところはご注意を

不動産コンサルタント 杉山 善昭

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